ツール・ド・おきなわ 2008 Top > トピックス > ツール・ド・おきなわシンポ報告

2008年11月8日(土)ツール・ド・おきなわ2008大会初日、元F1レーサーの片山右京氏、日本の女子自転車競技を引っ張ってきた沖美穂氏、UCIマスターズ優勝経験者の和地恵美氏をパネリストに迎えてシンポジウムを開催しました。
金城 イヤー 今世紀最大のビックイベントだそうですよ。びっくりしましたけども、どうもみなさんこんにちは、暑いところをすいません。高いところから失礼いたします。
エー只今ちょっとびっくりしましたけれどもご紹介にあずかりました。私今回の「自転車は地球を救う もっとスポーツ車を楽しく乗れる環境を」というシンポジウムの司会を務めさせて頂きます。ランナーズの金城と申します。宜しくお願い致します。
それでは簡単にこのシンポジウムの趣旨をご説明させて頂いた後、片山右京さん、沖美穂さん、和地恵美さん、それぞれお三方パネリストをお迎えしておりますので自己紹介を兼ねて簡単な最初のプレゼンテーショントークをもって頂きたいと思います。
まずここ長年参加されている方はご存じの通り、皆さんこの会場では初めてだと思います。去年まで「ツール・ド・おきなわ」というのは名護市民会館が会場でした。ただ、今年は20周年ということもあり、大勢の方に自転車の楽しさを見せていきたいという大会本部サイドの意向がありまして、ここ目抜き通りなんですけれども、完全に道路、本当に封鎖しちゃって車が通れなくなちゃっています。サイクリストの歩行者天国でやっているのが今日です。先程午前中にここでUCI公認のクリテリウムが行われました。雨の中結構落車もたくさんあって大変なレースだったんですけれども、地元沖縄の石垣島出身の新城幸也選手が見事に優勝したというような事もあり、これからまだまだこういうショーもあると思うのですけれども、そういう公道を使ってツール・ド・おきなわを象徴するいくつかの催し物の一つとしてこのようなシンポジウムもやっているという事です。このような豪華なパネリストをお迎えしてちょっと自転車について頭から難しい事は言えませんけれども、色々なお話をして何かしら皆さんの生活に一つエッセンスでも持って帰って頂けたらというような事で始めさせて頂きたいと思いますので、お時間の許す限りで結構だと思いますので宜しくお付き合い下さい。
それではご紹介するまでもありませんが、あちらは片山右京さんですけれども、片山さん、沖さん、和地さんの順番でそれぞれ自転車との関わりですとか自己紹介とか自己紹介するまでもないですけれども、お願いしたいと思いますので、じゃあ右京さんお願いします。

片山 ハイ、皆さんこんにちは、今回始めてツール・ド・おきなわに参加させてもらう事になりました。僕自身自転車にかかわったのはですね、モータースポーツでレースをやっている奴が自転車なんかに乗らないだろうと思われがちなんですけども、意外と皆さん最近では知ってもらっていますかね、僕の本業は実は山登りだったんです。小さい時から親父の影響で山をやってまして実は冒険家を目指していたんですね。近所のサイクリングに行きだしたのがきっかけで最初に相模湖に行って富士五湖を回ったりしたのが、小学校5年生ぐらいになったら、フェリーで松坂まで渡って東海道を一人で走ったり、小学校の時日本一周を自転車でやってまして、そういうふうに子供心に自転車が好きだったんです。でもまあ、ありがちなんですけども高校の時にオートバイに乗り出しエンジンっていうのにカルチャーショックを受けて、その後いろんな人のお陰でF1というのにきました。世界で戦わせてもらっている時っていうのは、そういう自転車で自分の足で走ったり漕ぐっていうのは頭の中から抜けて、むしろ自転車っていうのは道の横とかを走っていて危ないなあとかっていう感覚だったんですけれどもF1を引退した後に今、又昼間のトレーニングで始めたり、友達で今中大介さんっていう有名な自転車の方、皆さん知ってますけどもに誘われて自転車に乗り出しました。新たにいろんな自転車のポテンシャルっていうのに最近気づかされて、同時にいろんな問題点を考えさせられるところがあるんです。要するにそのレースと同じように競技としてがんばる部分とか、それからガソリンを使わないでどこまでも行ける部分とか、そういう部分で最近では車に乗っているよりもはるかに自転車の乗っている時間の方が長いです。あとは競技でちょっと明日200kmのクラスに出るんですけれども正直言ってコースを一回下見で回って来たけれど、今まで富士の200kmとか佐渡の200kmとか今年はエタップとかいろんなのに三月に練習を開始してから挑戦させてもらってきたんですけども、そのどのコースよりですね難易度の高い。何故みんながツール・ド・おきなわを目指してここに集まるのかっていうのが非常によく分かる奥が深いコースでした。本当に自然に恵まれた特殊な環境なんで胸を借りるつもりで明日は一生懸命走りたいと思いますんでよろしくお願いします。
金城 ハイ、どうも片山さん有り難うございました。続きましてパネリストの沖美穂さんですけれども、沖さん本当に今回の先月のジャパンカップで現役を引退され長年お疲れ様でした。皆さん大きな拍手を・・・。沖美穂さんは日本の女子ロードレースのトップとして世界をひっぱってくれました。今日は明日出場されて引退なんかされませんのでジャージが無くて逆にすいませんって感じてすけれども、じゃあ沖さん自己紹介も兼ねてお話頂けませんか、お願いします。

沖 沖美穂と申しますよろしくお願いします。皆さん沖美穂と聞いて分かる方と分からない方がいると思うんですが、多分、今日会場に来ている方を見ると分からない方が多いと思うのでご紹介させて頂きます。私はもともと北海道生まれでスピードスケートをやってまして、オリンピックを目指していたんですけど、いつも四番か五番、六番、四番になれたらいいなあっていうところで、オリンピックが目指せなくてそこでもうあきらめちゃってました。その後橋本聖子さんが自転車に乗っていたので、その姿キラキラ走っていたところがいいなあと思って自転車に転向しました。それからは無我夢中で最初はトラックがやりたくてスプリントがやりたくて一生懸命にトレーニングしていたんですけども日本がトラックのレースが少なくいんです。だんだんつまんなくなってしまいましてロードもやった方がいいんじゃないのっていうアドバイスを受けてたまたま99年のアジア選手権っていうの出て、たまたま優勝してしまい、そのままシドニーオリンピックに出ました。初めてロードレースというのを経験し「ああ、これは大変な競技に来てしまったなあ日本にいたらダメだ」と思いまして、すぐ2001年にフランスの方に飛び出しまして今に至ります。まあ、何て言うんでしょうね、先月の25日でジャパンカップを終えたんですけど、ずっと今までは私は一生懸命競技に、楽しくじゃなくて競技のために生きてきたので周りを全然見ていなくて、終わってからですね、もうさっそく次の日からずっと自転車には乗っているんですけど、結局ただ練習でなくて楽しくていうのが「エエッ こんなに気持ちいいんだ自転車って」初めて分かった。分かった初心者、一番新参者なので今日は逆に教えてもらいたいなあと思いまして。昨日も片山右京さんとご一緒させて頂いて「楽しい、楽しい」って「エエッ そんな楽しいことなんかなかったよな」って思いながら過ごして来てイヤこれからそういう風になれるのかなあ、なりたいなあって思います。和地さんもやっぱり世界選手権、マスターズ優勝されて私も世界目指していたので本当に素晴らしい方、今回こういうふうにして頂けるので、すごく嬉しいと思っています。以上で中途半端ですけれど終わらせて頂きます。
金城 ハイ どうも有り難うございました。沖美穂さんは長いヨーロッパの経験もありますし、後程色々海外の自転車事情もお伺いしていきたいと思いますけれども続きまして和地恵美さんでございますが、和地さんはちょっと皆さんごらん頂けますか、ジャージにここにアルカンシェルが入っているんですね世界チャンピオンさんです、世界チャンピオンしか着る事のできないジャージですね。2006年、2007年のマスターズで世界一を獲られた。で、主婦でいらしてお仕事もされているとか何ともね形容しがたい素晴らしい方なんですけれども、お話をお願い致します。

和地 皆さんこんにちは、和地恵美と申します。東京のタカダフレンドというチームに入ってロードレースそれからトラックの方に参加させて頂いています。片山さん、沖さんに続いて普通の主婦の私がどうしてっていう思いが一番強いです。仕事は小学校の先生をしていまして今、五年生を担任しています。ですから練習時間は本当に限られていて、朝、学校に行くまでだいたい直通で7kmぐらいなので少し遠回りをして行くとかあと、仕事が全部終わって、気力・体力がちょっとある時は少し遠回りをして帰ろうかなというような状態です。トラックの方は二年前、三年前ぐらいから始めてツール・ド・おきなわの一般レースに参加させて頂いた時に、優勝した方が「私はトラック競技のピスト自転車で街道練習をしているのよ」とおっしゃっているのを聞いて「じゃあ私もビストを作ってみよう」一台競輪選手の流れ品から自分にあったのを選んで作ってもらいました。ビスト自転車に乗り始めてから変わった事は山は楽になるかなと思います。やはり回転というのがすごく大事なというのをすごく感じました。それ以来ビストにハマっていく人ですけれども競技人口はロードの方がとても多いのでちょっとがんばると上に順位がとれるというのでおもしろくなってそちらにハマっていった形です。で、もともと陸上競技をやっていて走り幅跳びの選手でした。それなのでロードよりは瞬発系の運動の方が合っていたのかなと思います。ただ、その幅跳びを学校の授業でやっている時に、こんな風に跳ぶのよってなんていって、自分の年齢を考えずにバーンと跳んだ時に骨を折りまして、そうですね二回手術をしましたのでガックリ体力が無くなりました。それで水泳をやるにはちょっと遅いし、もう走れないっていうのが分かりましたので昔乗っていた自転車をちょっと乗ってみようかなっていうのがロードに乗り始めたきっかけで、そこから始まったので本当に自転車は地球を救うんですけど、まず、私を救ってくれたのかなという感じです。で、家族は夫とそれから高専に通う四年生の息子とあと高校二年生の息子がおります。本当に同じ兄弟かと思うくらい全然性格が違うので、上の子はまるっきり運動はやらないし、下の子は運動で学校に入れてもらってるようなところがありますので、下の子と仲良く家は体育系、文系に分かれています。サプリメント皆さん召し上がる方も多いと思うんですが、我が家はやっぱりサプリメントに頼らず食事で何とかしようかっていう事で始めたんですけれども、実際こう自分が走ってみて今日はちょっと長く乗ったから鰻だとかとか、自分の体調に合わせて家族に自分の好みのものを食べさせている様なところがあるのでちょっと主婦としてもダメかなと思いながらがんばっています。以上よろしくお願いします。

金城 ハイ、和地さんありがとうございました。いや〜本当に和地さんの横でお話を伺っていると、なんかもう心が洗われるようなとても、何かね世界チャンピオンというと ま、世界チャンピオンが皆荒々しいイメージかどうかって言うのもあるけど、やっぱり和地さんは学校の先生らしくてお話も上手ですね。よろしくお願いします。私金城は自己紹介するまでもありませんが、ちなみに僕と右京さんは明日200km走ります。私二年前に始めてツール・ド・おきなわ挑戦して80km、当時まだ80kmがあったんです。何とか完走して去年から130kmに出ました。今年200km初挑戦という事で、何とか完走というようにやって来たんですけども、今日はですね、もう一度確認しますけれども「自転車は地球を救う」というお題を頂いております。この話を今日はすると言うことと、ツール・ド・おきなわの話をまずしたいと思うんですね。皆さん今日、明日は選手になるわけですけども皆さん緊張されていると思うんですが、ここに一番緊張している人がいるので一人紹介したいんですけど片山右京さんていう人なんですけどね
片山 何でバラすんだよ
金城 イヤイヤイヤ、昨日からずっと右京さんね隣の沖さんにずっとね「スプロケ僕は何にすればいいですかね」
片山 正直僕はレース畑なんでそういう計算とかギアレーションとかセッティングは好きです。と言うのを言い訳にしてきました。でも本当はそうじゃなくて非常に小心でビビってます。っていうのはやっぱりコース下見して来て先の編集長の話じゃないんですけど、やっぱりいかにこのコースが大変なのかってやっと分かってですね、で、編集長は走る編集長ってことでいってますけど、ハッキリ言って職権乱用です。もう先週の富士チャレンジ200kmとか佐渡とか、しょっちゅう会うんですけども、もう月、1500とか2000kmみたいに走ってですね、和地さ小学校でちゃんと五年生の担任持っているんですとか、みんな仕事してて、僕もパリダカに行ったり山登りに行ったり仕事が忙しくて、それ自体遊んでいるって言われるんですど。で、だからねもう練習量の違いが出てくる。ただえさえタイム差もでてきちゃうんで、来年からF1の解説なんかやっている暇じゃないってことで、来年からファンライドに就職するって言っているんです。それだけですね最初に鶴見辰吾さんから挑戦状叩き付けられて絶対に負けないとか言って富士のヒルクライムに始まりですね、で、金城編集長の胸を借りるまでに至ってですね、来たもののちょっとコースが余りにもハードなんで沖さんに今相談をしてて・・・。
沖 イヤ〜それってあの〜昨日打合せっていうことで片山さんの相談室の打合せじゃなかったですよね。
片山 あのー和地さんがあきれて、お母さんの様に横で聞いていてくれて。
金城 あのーちょっとね皆さん同じような僕悩み持っていらっしゃる方結構大勢いると思うんですよ。で沖さんに伺いたいんですけど、片山さんの悩みって大きく分けると関門時間に間に合うのかどうかという事と、どうやってそもそも走ればいいかって、その二つだと思うんです。まず、登りをどう走ればいいかとか、集団で走った方がいいかって、沖さんほら、片山さんにちょっとアドバイスしてあげてたじゃないですか。あの辺りねもう一回ね、片山さんでなく皆さんに言う感じでだいたいロードレースはこんな風に走ればいいんだよというところをちょっとアドバイスしてもらえれば有り難いんですけど。
沖 私昨日片山さんに向けては、片山さんの走りを一度も見た事無いんですよね。只、体型とやられてきた事をイメージしながら話たんですけど、皆さん、スプリンターとかクライマーとかオールラウンダーの方とか、それぞれいるんで、それぞれなんですけど、片山さんの場合、その関門時間、関門時間5時間ですよね
片山 そうです。だって200kmをあの山道でまあ約6時間で走らないといけないじゃないですか。って考えると非常にハードルが高くてそれはその他の自転車イベントっていうのはサーキットでやったりしているからお尻のその完走っていうのは、まず出来ますよね。たいてい。でもそのこれだけ町を上げてというか、その道路を閉鎖してこんな事ができる文化も無い。無いのは分かるんですけど余りにも時間がギリギリでそれが本当に無酸素でエベレストの頂上に立てるかどうか、っていうぐらいのギリギリの時間じゃないですか、素人にすると。だから走り方とか、その何とか完走したいから、どういう風にしたらいいのかなって。集団の走り方とか素人なんですよ僕は。
沖 そうですよね
あの〜素人ではないと思うんですけど、片山さんの場合は、素人というより何か選手意気、心意気が。その辺がもうすごいマイナスですよね。まず、楽しく走ろうって言っている割には、関門時間、関門時間。ロードレースって関門時間じゃなくて、時間じゃなくて着位をあらそう競技なのでやっぱり。そうして集団で走れる、人を利用して走れる競技なので、その時間もとりあえず見といて、やっぱり一人で走っちゃいけないですね、基本は。必ず大きな集団になって下さい。
金城 右京さんは結構一人で走りがちなんです。僕もそうなんですけどガンガン、ガンガン行っちゃうでしょう最初から。それ結構、沖さん もったいないですよね。
沖 イヤ、ガンガン、ガンガン行くスタイルは私も好きなんですけど、後はどうされるんですかね。
片山 イヤ、僕はそのーそういう編集長を見ていて鼻で笑ってて「またオニ引きしてるよ」とかで、「どうせ後半おりきれて捕まれて捨てられるどっかなんか飲み屋の女みたいなんだから」って、こう思っていたら気が付いたら、この間、富士チャレでも「オレ一人で走ってるはっ」て思ってパッと後ろを見たら後ろに30人ぐらいいるんですよ「みんな若いのにオレの後ろに付くんじゃねぇ」とかって、そういうのを思いつつ引っ張っちゃってたんですけど。
沖 そういう時は、やっぱり余裕を持って一度後ろにさがって、皆さんと一緒にやっぱり楽しく。
片山 それねレースだったら僕27年も車を運転しているじゃないですか、自転車はいつも言っているんですけど自転車とレースというのはものすごく似てて、例えばル・マン二十四時間の中でもハイ、メルセデス2号車アタックかけたよってこうついていかないとプレッシャーかけてギヤボックスとか燃費悪くしてとか無線が入ってそういうハイ、今度1号車が行ったからとかっていうのは、すごい似ているんですよね。だから落ち着いて出来る自信がある。なのに自転車っていうのは、その想像できなくて、「あれさっきまで調子よかったのに急に足重くなったぞ」とか急に下ってきて息は楽になったのに次又登った時にとか、もう全然何が起きてるか分かんないですよ。
沖 訳が分からない、余裕がない状態ですよね。やっぱりそういう時はですね、あの絶対苦しい場面が出てくると思うんです。登りでも平地でも。絶対に一番最初に離れない、チギれないで下さい。って言うのはチギれてしまうと一人旅になってしまうんですよね、そうすると、どんどん、どんどん大きな集団の方早いのでアッいう間に差が付いて関門時間も何もないです終わりです、そこで。なので誰かもう一緒にでもいいから誘ってでもいいから一緒にチギれてくれない?ぐらいの人を見つけて一緒に交代してやっているうちに来ますから後ろから。
片山 あとですね、さっそく片山右京の質問教室が始まりましたけど、今年エタップっていうのに出させてもらったんですよ。そしたら寒くて気温が4℃とか5℃しかなくて、下りで僕のスピードメーターで67kmとかなんです。でもその横をビュンビュンみんな抜いていくんですよ、で僕寒くて全然食べれなかったんですよ、最後に又ツールマレー峠っていうのを越えてオタカムっていう富士山見たいのを登っていく時に寒くて食べてなかったら、急にある時突然寒気してどうしようもなくてもう漕ぐとか漕げない、がんばるとかじゃなくて動けなくなっちゃたんです。
沖 フリーズしたんですね。
片山 ハッ、フリーズって言うんですか、それ?
沖 アッ、違うんですけども造語なんですけど、あのっていうのはやっぱりそのときの雨降られていてそのスタイルで出たと思うんですよ。なので体がすごい体温が一気に下がってしまうんで、もう何も動かなくてもう全神経、頭の方も。
片山 で、後で言われたのは食べてなかったのでやはり200kmとかその、そういう峠に行く前に食べなきゃだめなんだよと言われた時に、どのくらい、どんな間隔で、何をっていうのも分からなくて。
沖 それやっぱり200kmぐらい、130km以上になるとやっぱり30分に一回づつ気を付けて必ず食べて頂きたいですね。あの出来れば長距離の場合はパン、ロールパンありますよね、ロールパンの中身をくり抜いてジャムとかですね、最初の前半はハムとかそういうの。私はイタリアに住んでいましたので、イタリアの場合なんですけどプロシュートとかを入れていて前半食べて、後半はジェルとかゼリーとか飲んでもいいんですけど、それだけじゃ後半持ちませんから必ずパンをジャムのい〜ぱい入った好きなジャムでいいので、イチゴジャムでもブルーベリーでも何でもいいですので食べて後半に備えておかないといくら気力があったとしても全てそこでストップしてしまうんで。
片山 30分置きぐらいですか
沖 30分置きぐらいがいいですね。200kmでるんであれば。
片山 今中さんは同じイタリアのチームにいたから、やっぱり一番キクのはどら焼きだって言ってましたけども。
沖 どら焼きでもいいんですよ。
片山 何でイタリアでどら焼きなんだろうって、今言われて気が付きました。でも沖さん昨日ですね僕に晩飯食っている時に、一応炭水化物とか食べた方がいいじゃないですかねって僕言ったんですよ、そしたら肉食わないとファイティングスピリットが生まれないって。
沖 あの〜ヨーロッパあの日本じゃちょっとどういう自転車の方どういう風にされているか分からないんですけどもヨーロッパの私達のチーム、女子、他のオランダでもフランスでもそうでしたけどイタリアでも.やっぱり前の日ステーキ食べますし、ステーキもパスタもご飯も食べます。
片山 どら焼きも。
沖 どら焼きも。あの必ずデザートも食べます。前の日は。
金城 じゃ、今日は皆さんある程度普通の食事をされても全然かまわないという事ですね。
沖 全然というか普段より多目の方がいいんじゃないでしょうか。
金城 意外にセーブしちゃったりすると逆に良くないという事ですね。
沖 ハイ、逆に朝は食べ過ぎるとですね、上がってきて消化されないで上がってきたりしてしまうんで、やっぱり夜メインで食べられた方が。朝ももちろんしっかり食べてもいいんですけど、出来れば夜。お肉も食べる事やってみたらいいかもと思います。一度は。
和地 アルコール類は?
沖 アルコールは基本的に私自身は飲まないんですが、ヨーロッパの他の選手は一杯程度、赤ワイン毎晩飲んでいる選手もいました。
金城 まあ一杯くらいならいいって感じでね。まあ飲んでもいいと思うんですけど。

金城 じゃ、ちょっとこちらで今度和地さんに伺ってみましょう。あのね、向こうが向こうかって片山さんがまだまだ経験不足でその上に初挑戦で、和地さんは何回目ですか?沖縄は。
和地 四回目ですね。
金城 四回目。女子の距離が延びましたよね去年から85キロに、の挑戦は二回目ですか。
和地 ハイ。
金城 その和地さんに聞きたいんですけど、普久川の登りと言われる俗に言うですね一番きついとされている登りの走り方って、和地さんはどうやって位置づけていますか?どんな風に登っています。
和地 私は近所にある峠と似ているって言う風に聞いてましたので。
金城 それって大垂水峠とか。
和地 エエそうです。
金城 すいません、東京近郊の方しか分からないんですが。
和地 そこはまあクルクル回すって形でって思ってたんですけどやっぱり集団で行きますので前の人についていく、チギレないように。で、後200メートルっていう確か看板が出ていたんで、そこで声出して「もう少しだね」っていって後ろの人達は黙っていってわかりました。その訳が、峠を越えたらものすごい勢いでみんなが来るんで。
金城 アアア、そうですね、うんうんうん。
和地 後は、もちろんその峠も大変なんだけれども東海岸はアップダウンが次から次へとやってくるっていうのが、やっぱりとっても負担だったので、そこはやっぱり軽めのギアで余りこうタメないようにしてついて行くのがいいと。
金城 なるほどね、じゃ、割と85キロ普久川は一緒に登って行っちゃった感じですか?余りセーブしないで。
和地 そうですねえ但し、足がつりましたのでその後。
金城 どの辺でつりました、
和地 エーと源河を越えて橋をちよっと渡りすよね、
金城 ア、もうこっちにもどって来て、エエエ。
和地 エエもうずっ〜とつっていてふくらはぎの裏側がつって、で回転変えていったらこんどはモモの裏までつって。
金城 アア、ハモですね。
和地 ハイ、全部四ヵ所、両足ともつって、アア、このまま止まらないように行かなきゃ、行かなきゃと思っていたら、最後の登りで友達が後ろから来たんですね、一緒に行こうってグンッていって踏み込んだ瞬間ビッとなってしまって、そこでしばらくうずくまって待っていました。
金城 皆さん分かりますよね経験ありますよね、踏んだ瞬間ピリッてあれですね。
和地 ハイ、後から来ます。
金城 何かでも上品なつり方なんでしょうね。
和地 イエ、イエ、イエ、あのギャーッって
金城 多分オレと違うって感じで
和地 叫んで。
金城 叫んだんですかですか?
和地 飛びました。
金城 ピンって感じですか?
和地 もう動かないんですよ。只、登りでスピードは出てなかったんでゆっくりと倒れる形なんですけど、
金城 ころんじゃたんですか。
和地 はいもうおっこっちゃたんです。
金城 アア、そうですか、ヘエー。
がんばってるんですね、でも相当踏んでいるってことじゃないんですか、ね。
片山 きいてただけでお腹痛くなってきた。
金城 世界チャンピオンもそれくらいのコースだっというところで観客が一瞬ひいてしまいました。
和地 あの500なので。
金城 500なので。アア、金メダルとられたのが。
和地 ハイ、170倍ですね。
金城 170倍、さすが学校の先生ですね。
イヤーでもポイントはやっぱり沖縄の場合登りですかね
和地 そうですねーハイ。
金城 でも明日は天気も悪いですし、ちょっと今日の午前中ね、皆さんひどい雨だったじゃないですか、あの雨の中を明日は下らないというのが方法の一つなんですけども、下りで何か気をつけていかなきいけないことって何か肝に銘じていること和地さんと自身が何かあれば教えて頂きたいんでけども。
和地 安全第一。
金城 安全第一!
和地 安全第一です。ハイ。
金城 右京さんそういう何か考えてます。下り右京さん速いじゃないですか。
片山 ってよく言うじゃないですか、正反対なんですよ。本当にそれは冗談でも何でもなくて、パリダカでもそうだし、ヒマヤラでもそうなんですけど、レースでもそうで勇気のある人はね、みんな怪我したりしてます。結果的に長いことやっていると、当然カケることの回数がリスクですから長い目でいうと、勇気が本当にいいのかって言うと勝負しなきゃいけない場面って別だと思うんですよ。僕はいつも山でもそうですし、砂漠で、砂漠に突っ込んで行く時でもそうですし、沖縄でも安全しか考えなくて、その先週、先々週のジャパンカップとかでも沖さんとも話したんですけども下りで普段使われてなかった、なかなか使われない道なんで、コケとかがあるんですよね、予想外に滑っていたり、そういう所になると必要以上に自分の中では落としてますよね。
金城 沖さん下りね、明日雨がかなり濃厚なんですけども下りはやっぱり落車のリスクもあるし、皆さん怖いと思うんですけども、下りで気をつけなければいけないところっていうのは
沖 え〜と、やっぱり皆さんと同じで本当に雨が降ってリスクが大きいほどやっぱり気をつけてゆっくり下る。昨日も片山さんにもお話ししたんですけども下りの差より登りの差の方が大きく差を付けられるので、下りで無理して転んで何もなくなるより、ゆっくり下って下さいっていうことを
片山 僕は沖縄初めてでわかんないんですけども何か皆さんが言うのは雨が降ると沖縄の道路は普通の道より滑りやすいんだっていうの。
金城 うんうんやっぱりそれは明らかだと思うんですが、もうこれ路面見ていただけると分かると思うんですけども東京とかと違って石なんですかね、貝殻って感触なんです。やっぱりこう石つぶみたいなのが入っているのでそこが滑りやすくなっちゃうっていうのはあると思いますね。でもそれも風味でツール・ド・おきなわってところもあるんで皆さん本当落車したくないと思うんですけどもとにかく気をつけてね。サラリーマンの方がほとんどだと思いますけど、もし怪我しちゃったらね、仕事に差し支えがありますので、といっても順位は狙いたいしね、難しいところですね。
片山 それは走り出したら絶対みんな車でもそうですけど、ヘルメットかぶったらみんなスイッチ入っちゃうじゃないですか、だから無理なんですよ。だけどどこか片隅にその最悪にしないようにぐらいのそれからそのポジションで自分がやって人もあるし、人のもらい事故もあるだろうから何かそういうイメージがあるとないとだとその回避できる場合もあるし違うと思うんですよね、だからちょっとどこか片隅にはおいておきたいなと思っているんですけども。
金城 そうですね、どれだけ冷静になれるかっていうところかね、周りを見ているっていうのは結構沖さん重要ですよね。
沖 そうですよね。私もレース経験12年なんですけども周りを見れたっていうのはここ2〜3年、2年位なんですよね、実は言うと。やっぱりあのヨーロッパでのレースはチームなので、それぞれの役割がありまして、その役割をやるのに集中してしまうので周りが見えなくて落車する事もあるんですが、やっぱり転んだ時に鎖骨とかはすごい折りやすいので手をつかないとか、もうそのままハンドル握ったまま、手をついてしまうともう鎖骨が折れてしまうのでそういう事だけは常々に頭に入れて、転ぶなって分かっていてもそのままもうまかせたり、そういう転び方もありますので、気を付けて走ってもらいです。それとやっぱり一番重要なのは本当に下り、特に下りは、ヨーロッパの女子のレースは本当にゆっくりですから皆さん怪我したくないので、次のレースが控えてますんで、安全運転にいった方がすごいがいいと思いますね。
金城 でもあれですね、沖さんのレースってなかなか我々日本に住んでいると、目にする機会ないですけどもインターネットとか見ると、そういう仕事をチームの中でして、あの北京もありましたけどオリンピックも出るっていう目標があって自分の順位も狙っていくっていうところもあったって思うんです。いろんなことをやって、なおかつ自分の順位を取りに行くっていうすごいエネルギーですよね、同じチームメイトと比べても、その点はどうなんですか。
沖 イヤー、その辺は自分の性格もあると思いますし、その他にも今までレースの賞金ていうのはその日にレースが終わった後に渡されるんですけど、その賞金をチームの方でまとめて後から配布されるって形を変えまして、私がお金をまとめる役をして、キチンと仕事できなかった方も一応イタリアのちゃんとした方と他の選手と話して分ける役を任されたんですよね。チームで、そういう事もやっていろんなやっぱり渡すときに今日はあなた働けなかったからない。って言わないといけない立場だったので、そういう事も任されたりしたので逆に点数をとらないとオリンピックには行けないんですけど、イタリアというかヨーロッパではオリンピックとか点数とかは全然チームに所属していれば関係ないんです。やっぱりそういう面でそういう風な自分がそういう雰囲気を作れたんで、最終的にそれでいく事ができたので大変だとは全然。
金城 沖さんそれすごいですね。もうみんな沖さんビビってる、ネェ、沖さんだから出来たと思うんだけども。
沖 あの〜多分ですね、同じ国内同士の選手が言うより外国の選手が言った方が、すごい分かってもらえる場合もあるし、厳しくできる面もあります。逆に私も外国の選手なので厳しく言われますし、監督からも選手からも、なんでそれが出来なかったんだって。まぁ、お互いすごいよかったんで、私としても新しい新人のイタリアの選手を面倒見させてもらって、こうするんだよ、ああするんだよって事をやらせてもらえて本当に良かったですね。
金城 よかったですねえ、そしてその中での片山右京にああしろこうしろっていうことを。
沖 それはちょっとアレですけど。
金城 右京さんもさっき金庫番になってくれって言ってましたけど。
でもお二人っていうのはF1と自転車、共にヨーロッパを中心とするスポーツだと思いますけども、やっぱり日本人が行ってね、特に沖さんなんか日本人の見られ方っていうのは結構苦労されたんじゃないですか。
沖 イメージがやっぱり見た目が悪いので、私自身が小さくてオランダ行った時はあなた病気なのって、エッ何の病気、背が小さいから病気かなと思って、て病気で小さいってやっぱり。
片山 ひどい奴ですね、そいつ
沖 イヤ、やっぱり女性のオランダの平均身長が174cmなので。
片山 それいい返したら、エッ、病気大きな巨人嫌いのって、言ったらいいじゃないですか。
沖 それは日本人というか食べ物が悪かったんかなあって笑って返しましたけど。最初フランスに行った時は、車に乗せてもらえなかったり、いろいろ水を全部取られたり。「くれくれくれくれ」選手にいわれて全部私が飲みたいのを知っていて、でも私は飲まなくても大丈夫な体質だったので喜んで、そんな声かけてくれる、喜んでっていう形でやってました。やっぱりレースで優勝してからいきなりガラッと。挨拶しても返してくれますし、どんどんどんどん友達が出来て、今すごいオセアニアの方の担当で、いろんな悩みとか聞いてやれるように、オーストラリアの選手とかと一緒に、アジアの人の選手の悩みには沖の方に言ってという形でやらせてもらっていますね。
金城 やっぱりそれを実力でね、勝ち取って来たって事ですもんねぇ。
沖 実力というか、ただイタリアにいるので時間を守ること自体が、もうイタリア語で“アンジェラ”って言われますからね。神様、アア、天使ですね、天使のようなってみなさん言ってくれるんで、水を渡すとか、男性の後ろに歩いているだけで怖いから後ろ歩かないで前歩いて、レディファーストですよね。そういうのとか、その私が日本で普通にやって来た事がちょうどいいように受け入れられて、信頼してくれているんで、すごくよかったですね。後半は、楽しく。楽しくってレースとかは楽しくないですけど苦しいですけど。
金城 ヘエー、大変なご苦労があってね、でもね最後は賞金をみんなにね、きびしい批評をされてっていう沖さんなんですけどね。ま、ちょっと沖さんの話は又今度伺いたいですけど、ちょっと和地さんにもいろいろお話伺いたいんですけど和地さんっていうのはね、世界チャンピオンでもあるけど日本で一番タイムトライアルヘルメットが似合う主婦でもあって台所ではTTヘルメットはさすがにとっていらっしゃいますよね。
和地 時々してます。
金城 時々してる?、これでですか、さすがにアレですけど、和地さんはヨーロッパに一人で戦っていらっしゃって、仕事もされてお二人のお子様も育てられて、その主婦としてね、世界の頂点に二回、当然今年も又目指されていると思うんですけれども、普通に考えればちょっと出来ないと思うんですよ。ただ、ウチの女房が同じ事出来るかなっていうと、とんでもない気がするんですけども、何か特別の事をやっていらっしゃるという感覚も和地さんを見ているとなさそうな感じがするんですけどもね。
和地 まったくその通りで、家族は私のことを運と気合いと元気玉で出来ているって言うんですよ。
金城 でも運と気合いと元気玉で出来ているお母さん、でも運というのはもうなんていうんでしょう、運ぶって書きますからやっぱり持って来るだけのね何か実力というか考え方というのもあるのかなという気がします。何かこう肩の力が抜けてて、結果が出ているところに和地流というかですね、何かこう我々が学ばなければいけないところがあるんじゃないのかなと思ってならないんです。
和地 イエイエ、まったく本当にそれはなくて、今年はもうすでにマスターズ行って来たんですけども今年はダメだったんです。
金城 ああ、そうか、そうか。
和地 それがスタートでバンクか斜めの状態でスタートするもんですからスタート上手くいかないともう落ちちゃって、そこから夢中で出て行くとかなりタイムロスになちゃうんですね、で、今年はスタートを左前、右前に夏に変えました。で、右前の方が落ちないですむよっていう事で練習始めたんですけれども、それが思ったより上手くいっていて、いい調子でいっているなぁっていうのが落とし穴で、僅かタイムほんと僅かなんですけども、早く通り過ぎちゃったんですね、ゲートが開いてませんので、そのままアッと思った瞬間に落ちるということでやっぱりこう勝ちに行こうとか思うと私はダメみたいですね。
金城 勝とうと思わないで、やっぱり勝とうと思ちゃうと。
和地 ダメですね…。
金城 自然体で行く。
和地 エエ、やっぱり欲もあるんですけどもそれがうまく回ればいいんですけど。
金城 うーん何か、何かやろうと思ったら回らなくなる、じゃ生活のリズムになっちゃっているって事ですかね。
和地 そうですねえ、確かに去年まではクラスの子供達にがんばっていると何か別の事でもいい事があるかもしれないよ、たとえばサッカーやったり、野球やってる子達が今すごく頑張っていて、試合で勝ってなくても何かしら将来例えばチームの監督になったりとか役立つことがあるかなあと言う風に思いますね。だからすぐ結果求めちゃうといけないんじゃないかと考えがあって、そんな風に話をしていたんだけれども、今年は頑張ってても上手くできないこともあるけど、でもいいんだよと言う風に伝えるのが今年の私の役目だったんだなと思います。
金城 なるほどね、子供達とっては誇りでしょうね。
和地 イヤイヤイヤ、大丈夫先生ってよく言われます。
金城 そうなんですか、五年生の担任ですよね、五年生だったら大分ね、物も分かっているでしょう。こういう写真見せたりするんですか、これ先生とかって
和地 そうですね、この間おみやげで、いろんなコアラの写真とかオーストラリアの動物たちの写真とかですごく喜んで、私の写真も持って行ったんですけど、好きなの持って行っていいよって、言ったらコアラの写真が先に売れて行きましたので。
金城 こんなヘルメットかぶって、乗るんですか?
和地 本人じゃないような感じがするって。
金城 なるほどね、ちょっとイメージがね、こんな感じでお話伺っていますとねそれぞれにやはり皆さんお聞きになると一流の方だなと、一流の方ばっかりのね、金言があると思うんです。やっぱりこう右京さんどうなんでしょう。我々みたいに自転車にはまっちゃうおじさんというか中年の男っていうのは、いっぱいいても女性でね家庭を持ってって方の努力に対してはちょっと僕、頭が上がらないってそのへんどうですかね。
片山 本来は男性とか女性を分けるもんではないと思うんですけども、只現実的にじゃ、うちもそうですけど女性の仕事をこう放っといて家庭が成り立つかって言うと、ご飯を作ってくれたり、洗濯をしてくれたりっていう仕事とかがあるわけで、僕自分でそれをやりながら練習しろって無理ですもんね。
金城 イヤー、ちょっと無理だと思いますね。
だからやっぱり、家族の理解というかね、和地さんのお話伺っているといかに息子さん達もお母さんの事が好きなのかという事が良く分かりますよね。
和地 ないです、それは。

金城 だけどちょっとね、話をちょっと変えていきますけども、今回お題頂いているのが、すごく大きなテーマで「自転車は地球を救う」というテーマなんでちょっとこのへんも僕は考えていきたいなって思います。さっき右京さんがおっしゃったのかな、自転車は地球を救うかもしれないけれど、まずは自分が救われるっていうのがあって、実は僕がそうなんですけども四年位前までね、体重が90キロ位あって酒ガバガハ飲んでタバコ、スパスパ吸って自転車なんてね1キロ走ったら、もう止めたみたいなそんな感じだった。仕事ばっかりしてて、それが何かしんないけど急にこんなになっちゃって市民200キロまで出させてもらうことになったっていうのを考えたときに、僕は絶対自転車に出会わなかったら、あのまま成人病にも、ア、実はもう出てたのかな、高血圧か何かまっしぐらだったと思うんですよ。それを自転車に乗る事で生活が一八〇度かわって、夜中の一時二時まで六本木で飲んでいたのが、夜中の一時二時に大垂水峠走っていたりするんですよ。そんな風になっちゃったなんて、それって極端なんだけどオレの場合は、僕はそんな風にして自転車に対してはすごく感謝をしていて、でもだからと言ってそれをま雑誌の編集長だからいろいろ良さを言うけど、何かこうしろアアしろって言うのもすごく嫌なんですよね。だからこうやって皆さんを走るのはすごく楽しいし、仲間が出来たってのも物凄く僕の誇りなんだけども、僕は自転車に出合わなかったら石橋さんとか大木さんとか右京さんとも話すことは出来ないし、ここにいる皆さんとも、明日よし頑張りましょうね、とか集団の中で何か補給食無いから下さいよとか、ちょっと前行って下さいよとか言えないわけですよね。そこからね、本当に自転車に僕は感謝しているんです。もしそう言うような経験があれば、右京さんなんかはお持ちかも知れないけれど、何か教えて頂きたいなあと思っているんですけど、どうでしょう。
片山 僕も全く同じで、単純に三月から始めて体重がやっぱり六キロ、七キロ減ったのもあるんですけど、そういう体の部分だけじゃなくて、正直言うと僕は心がですね、ちょっと病んでいたんですよ。やっぱりアイルトンセナが死んでから、ミハエルシューマッハっていうのと一緒に走って、どうしても僕は世界で一番になりたかったんですよ、もう風呂入っている時も寝ている時も、飯喰っているときもあと5mブレーキ踏むの遅らせて、コンマ一秒アクセル踏むのというの結局のところ負けて、たったコンマ一秒のために。で、若い時はお金持ちになりたいとか有名になりたいとか、そんな陳腐なモチベーションじゃなくて純粋に一番になりたいっていうのでしたけど、お前は負け犬だっていうレッテルをおデコに一生貼ってこれから生きていかなきいけないってので、かなり苦しんでいたんですね。で、日本に戻って来てから若い時と違って、引退してご飯を食べるためにルマンだとかGTだとかパリダカだとかもやらなきゃいけない、でもそこに夢はなかったんですよ。で、でも実際にはいろんな事を通して子供達と会ったり勉強する事は一杯あったんですけど、本当の内側の中身が救われたかっていうと、そうじゃない。そこには何かこう人間って誰でも老いるんじゃないですか、そうすると陸上でもある日突然記録が悪くなって来たり、そういうものを否めないのを感じていたのが、自転車だけは今までと違ったものを与えてくれたんですよ。何かっていう一つは、大きく言えば三つですね、一つは練習はウソつかない。坂道なんかも一年間で前の記録と富士の記録タイムは何度もつまった。もう一個は友達ですね、鶴見さんから、目くそ鼻くそを笑う対決って言ってますけど自分達で。でも、この歳で今中大介さんと知り合って一緒に同じ94年とか97年に世界で戦って、お互いに負けて帰って来て、でも一生懸命がんばったことは間違いじゃないっていう経験を持っていて、男同士酒を飲んだ時に傷をなめるんじゃないけどリスペクトし合っている、そういう友達ができる。で、最後にはその街中にいて僕は小学生の時に自転車こいでいた際、三つ子の魂何とかじゃないんですけど自分が童心に戻れてああ片山があんな所にいるよって言われるのが嫌だったんですよ。でも自転車こいでいると関係ないじゃないですか。だから有る意味では僕が手に入れたのは、自転車で、本当の自由なんですよ。いろんな友達もライバルもできるけど自分がもう一人の自分と、老いっていうものに対して練習は嘘付かないんで坂道をこうフウフウ、フウフウやっているのが楽しいねえ〜。
金城 本当ねえ、右京さん。今年で46歳。
片山 5です、今度6になります。
金城 今度6歳になる。ねぇ見えないです。けどねえ…。
片山 よく言われます、飲み屋で。
金城 飲み屋の姉ちゃんですか。
片山 はい。それ営業っていう。
金城 でも確かに右京さん自転車に乗り始めてからって体も絞られたけど。何かもうね、かなりテンション上がってますよ。
片山 又、人の牽制球で自分が10キロ落ちたって言ってて、もう牽制球で。まあさすがにどんなに編集長も若作りしてもですね、運って書いて運ぶって言うんですよってなんて言うところに、もうおじさんを感じましたよね。
金城 人のコメント後になってね蒸し返さないで下さいよ。実はそれ恥ずかしいんですから。ということで、まあ、右京さんも結構苦労されて、まぁ、苦労は当然されてきたとは思うんですけれども。沖さんどうですか。沖さんはもう現役引退されて、まだ1ヶ月もたたないような状況で。
沖 一週間ですねえ。
金城 一週間ですもんねぇ、今ちょうど、どうなんでしょう。気持ちの整理中ってところ。
沖 え〜、いや逆にですね。もう実はですね、宇都宮のジャパンカップが最後に走らせて頂いたんですけど、もうその前から自分の目標って言うのは、次の目標って言うのは決まってまして。もう性格上ですね、一つのことをやるともう一つのことが出来ないんですね、二重に。なので、気持ちがもうそっちの方に行っているので逆に。ま、自転車をやっていたから今後も自転車に携わることをやりたいって事で、向かうんですけど、そういう具合悪くなったりするのは、今回始めてではなかったんですけど。実はですね、選手の時ヨーロッパから日本に一年の内二ヶ月ぐらい戻ってくるんですけど、すごい具合悪くなるんですよね。というのはやっぱり日本に来て来るとやっぱり孤独感をすごい感じる。自分はすごい、一人じゃないんですけど、一人その自転車競技に対して、女子の、「ああ、沖さんはまた勝つでしょう、当たり前でしょう」、っていう孤独感にずっーと冬場は悩んでいて、実はすごい苦しい。苦しいっ、て今だからいえるんだと思うんですけども本当に悶々とした時期もすごいありましてた。早くヨーロッパへ行きたい、行って自分はもう出して走りたいなっていう風になっていたんですけど、今ちょうどその自転車をやめて次っていうところでは、あのもう次の目標に向かって、そっちにもう向かってしまっているんでそういうことは全くなく本当に、自転車に救われましたね。
金城 じゃ、沖さんがよく日本選手権十連覇だとかって、僕らが書いていた り、なんかしていたのは、あれはある意味イヤなことだったって言うのか、つらい事だったの。
沖 イヤイヤ、あの、そういう風に言っていただいて、逆に奮い立たせた事も事実なんですけれども、何故かね、勝てるっていうのも自分で分かるんですけど、すごい不安だし。皆さんもそうだと思うんですけど、強くなればなる程、上に行けば行く程、孤独になるので、そこをやっぱりフォローして貰いたい。コーチとか仲間とか、やっぱりそういう人が必要。私にはいたんですけど。それでもやっぱり孤独だなって思って。そんな華やかに、逆に皆さん華やかに見えると思うんですけども、楽しくも、余裕で、そういうのとは全く違う。
金城 全く違っていたんだ。
沖 はい。それでまたそういう風に見せないようにしようとしていた自分がもうすごい。
金城 ああ。じゃ内面と外面のギャップっていうのがすごくあったって事ですね。
沖 そうですね、はい。普通に。
金城 沖さん、引退されて次の目標はもう明確。そこに突き進んでいらっしゃる。
沖 そうですね。目標とそのプランっていうのは。
金城 自転車関係ですか。
沖 そうですね。あの、自転車関係のことをしたいので、まずは。今いえることは、自分自身が選手というのはもう随分やってきたんで分かるんですけど、自転車自身のことは余り知らないので、勉強をしたいと思っているんですよね。全てにおいて。
金城 じゃ、選手としての乗り方ではない、いろんな、今回のツール・ド・おきなわもそうでしょうし。
沖 そうですね、はい。例えば子供さんに乗ってもらいたいなあと思うけど、どうやって、私が教えられるかなって、それ知らないなあ、みたいな。そういうことから、後、もし自転車乗ったり、よく女性はサドルの悩みとかもあるので、そういうのも結局自分は、自分のあったサドルしか使ったことないので、いろんなタイプのサドルを知らないのでどうやったら勧められるか、私乗ってからいいよとは勧められない。、そういう勉強とか、メカニックのどういう風になっているのかも。正直言ってメカニックがいましたので、詳しくは分からないので、そういう自転車競技全般に対しての勉強をしたい、してからそういうまた次のステップに行きたいなとは思っています。
金城 そうですか。期待しておりますので。
沖 はい、よろしくお願いします。
金城 よろしくお願いいたします。
じゃ、あの〜特に自転車に救われた話をつらつらと言う必要までもないですけども、和地さんはどうなんですか?和地さんにとって自転車っていうのはどういう。先ほどのね、生活の流れがあってそれを崩しちゃうと、どうやら結果が出ないらしいみたいな、お話がそもそもの一つの答えなのかなって、気がするんですけども。和地さんにとって自転車ってこれ生活からポンと取っちゃったら成り立ちます。
和地 成り立たないと思います。
金城 成り立たない
和地 エ〜、ハイ。
金城 何か代わるもの、例えばスポーツ、ま、幅跳びやってらしたっておっしゃってましたけど、自転車が例えばなんでしょうね、マラソンとかねそういったものに代わったらどうなるんでしょう。それでもイメージが自転車では。
和地 自転車はですね。特にロードがいいなと思うのは、ビストと両方やりますよね。でビスト練習って言うのはものすごく体に負担がかかるのでロードでそれを回復していくって言うのがあるので、後楽しいですよね、乗ってて。
金城 うん、そこだと思うんですよね。僕も自転車何でかって言うときついんだけど、楽しいじゃないですか。楽しいじゃないですか、みなさんねえ。
和地 沖さんのように本当にもうバリバリのプロであると、やっぱり練習って言うのは非常に厳しいものであると思いますけど、下の戦いだとすごく楽しく乗れるので
金城 下じゃ無いじゃないですか。
和地 イヤイヤイヤ、でもそうなんですよ。
金城 ここに何色があるんですか、ここに。
和地 イヤイヤイヤ。
金城 でもあの楽しさがあるから皆さんあれだなと思ってらっしゃると思いますけど我々も続けられると言うところがありますよね。
和地 そうですよねぇ。
金城 だから何でしょう、ご主人がいらして、息子さんがいらっしゃって、家庭があって、自転車があってって言うところ、で今回ってらっしゃるその生活ベースと言うところがありますよね、和地さん。
和地 ありますね。
金城 置き換えられないもの。
和地 何より雨がずっと降って朝乗れなかったりすると、なんかこう授業をやっていてものらないなあって言う。
金城 それ、乗りすぎじゃないですか。
和地 イヤイヤあの〜子供から来たのカーッと怒りそうになるんですけれど、朝とりあえず乗って、それをこうね、出しておくとエネルギーの余剰がなくなると。うんうんそうだね、つらかったねって話、聞けるんですよ。
金城 ああ〜、それじゃ自転車乗っとかないと。
和地 乗っとかないと。
金城 ローラー学校に持って行くと怒られるんですか?
和地 夏休みにはローラーをちょっと学校で。
金城 学校でローラーやってるんですか。職員室で。
和地 あ、いえ、教室で。
金城 教室でローラーやってるんですか?
和地 あの〜、メダカにエサあげた後に。
金城 ああ、そうなんですか。三本ローラーですか?固定ですか?
和地 三本を練習しているって事で。
金城 ああ、三本を。生徒のそれ見てやりたいとか。
和地 アア、います。はい。
金城 ちょっとスカウトして下さいよ。小学校からかね、そうなんですか。でも学校の先生でローラーでやっている先生はいないでしょうね。
まずね。
和地 昔は休みがたくさんとれたんですけど、今連休が殆どありませんので、毎日私は学校に行ってたので、見回り行ってきますっていって、兎の世話したり亀の世話したりした後にちょっとだけ。
金城 そうなんですか。いやー寸暇を惜しんで練習するって事ですね。
これね。
和地 イエイエイエ
金城 で雲行きが怪しくなってきたんですけど、せっかくなので、皆さんね、この時間を割いていただいて、何かこのメンバーで聞きたい事とか質問したい事とか、もしあれば、今会場にいらっしゃる方からも頂けるような時間があれば取りたいんですけど、何かご質問ある方手を挙げていただけないでしょうか。大丈夫ですか。片山右京さんに聞きたいとか、沖美穂さんに何か聞いてみたいとかそういうのはないですか?いいですか?
質問 沖さんに質問してもいいですか?
金城 どうぞ、どうぞ
質問 落車があってり、いろいろレース中ありますよね。無事にこういい成績とって帰るっていうジンクスみたいなのはありますか。
沖 ジンクスはないですけど、自分はもう帰る場所は日本じゃないと思ってヨーロッパではもう帰ったら終わりっていうふうにやっていたので、ジンクスとかもうそういうのは全く関係ないです。すみません。
金城 和地さんその辺されるますか。
和地 あの私はトイレ掃除と玄関掃除をしてからじゃないともうレースに行けないですね。
金城 ほう、それはあれじゃないですか出陣のイメージじゃないですか。私が綺麗にして家を綺麗にして、もしね、レースで何か事故があって帰れないような事があったとしても、トイレは綺麗だし、家は綺麗だからって、そういうのがあるんじゃないですか。
和地 それは、そこまでは考えていないですけれど。
金城 ごめんなさい。
和地 一回そのまま出ちゃった事があって、そうした事があったので、何かまたあるんじゃないのかな?というのと、あと、そうですね、きちんと掃除をしないで行くっていう事自体が何か焦りみたいなものが多分あるとやっぱりダメなのかなと。
金城 あああ、心の余裕みたいなものですね。
和地 何となく、はい。
金城 右京さんそういうのあるでしょう、験担ぎみたいなもの。
片山 うーん、レースはもちろん当然あって、しようと思ってわざとそういう温もりを残していきたいんですよね。でも自転車の時にはそういうふうにならないで、だからそう言う意味ではそう言うナーバスにはなっていないって言うか、そこまで勝負ギリギリのところまで来ていないんで、それよりは25の方がいいかな、23がいいかなっとかって楽しんでいるくらい。
金城 結局、それどっちにする事にしたんですか
片山 結果的に25です。保険で編集長が23入れたから直線ガンガン行くんだろうなあってとは思ったけど、まあ、男らしく後ろに隠れさせてもらって。
金城 で12ー25ですね。てういう事で皆さん、片山右京さん25だそうです。
片山 もう、直線と下りはのんびり行きます。
金城 わかりました。最後がスプロケの話というのはなかなかうける。何かご質問があればお願い致しますけど。我々まだ会場の近くにおりますんで声をかけて下さっても結構なんですけども。あの本当今日、お三方有難うございました。これから、ちょっとまた雲行き怪しくなってきたんですけども、我々明日又、皆さんと一緒に走らせていただきますので、その時は又あの公道で会いましたらよろしくお願いします。私と片山さんと和地さんは走りますんで。
片山 あおらないで下さい。
金城 僕一回目のツール・ド・おきなわに感動してそれからずっと今回もサイクルモードぶっ飛ばしてこっち来ているんですけども、やっぱりね、源河の交差点で交通規制が解除されたのが12時45分なんですね。皆さんご存じの通りなんですけども、あの時に、僕一回もう初めて完走したとき涙が出て。それ何でかって言うと交通規制のために源河の交差点曲がると、車がずらっ〜と並んでいるんですよ。解除を待つ車が。観光バスもありますし、タクシーもいっぱい、いろんな方がいて、ああ、こんなに大勢の方の生活とか暮らしを犠牲にね、ある意味ね、ある意味犠牲にして下さっている方々がいるんだなっと思ったら、その車の中からね、猛烈な思いを、サイクリストに対する頂いて、僕だけじゃないですよみんな「がんばれー」といわれて僕ね、マラソンの仕事結構長くやっていたんですけども、マラソン大会でそんな事僕見た事なかった。っていうかまぁ、それはマラソンに限らずおそらくそれは沖縄の風土なんだと、その時理解したんですけども、交通規制を待っている方から応援をもらえるなんて事があっていいのか?非常に感動したおぼえがあります。だから、そういう人たちの島というか土地でね、我々が全力を尽くせるって言うのが僕はとっても幸せだと思ったので、ツール・ド・おきなわが大好きになりました。なので、明日本当に片山右京に勝つ、負けるはどうでもいいんですけど、がんばって走りましょう。右京さんねっ。和地さんも宜しくお願いします。そして沖さんはホテルの前で応援をして下さると聞いておりますので。
沖 ハイ、踊ってます。見て転ばないで下さい。
金城 分かりました。というわけで今日はどうもお三方有難うございました。右京さんよろしいですか、最後コメント頂かなくても大丈夫ですか。右京さん。じゃ、締めていただきましょうか。
片山 あ、いえそんな締めるような事もないんですけども、一つ付け加えせていただきます。僕、今日違うジャージ着ているのはですね、明日は自分のエゴのジャージなんですけど、グッドチャリズムっていうのをいろいろみんなで声かけ合っています。自転車が今すごい環境にいいとか健康にいいとかってはやってきてはいると思うんですけど、沖縄では全然目につかなかったんですが、、都内にいるととにかく、夜、ライトつけない人、それから右側走る人と、信号守らない人とかいるんですよ。だからそれをやっていると、僕は公安のどっちかっていうと道路を閉鎖をさせないってほうの仕事が多いんですが、車側の人間とすると今では自転車邪魔だなぁと思ってて、私も自転車乗る前までは、「ほんと邪魔だな歩道走ってくれっ」ていう勘違いをしていたんですよ。
が、やっぱり自転車乗って、車の人意地悪だなと思うようになって、そこは共生をしていかなくちゃいけない。今のように事故が立て続けになると、そのモータスポーツも同じなんですけど、F1ってのが認知されても結果的に事故が起きると、そこだけがクローズアップされて悪い方向にいく。そういう部分は逆に競技に出て正しく、こんなに楽しいものなんだからって、やっている僕達がある意味お手本にならなきゃいけないかと思うんです。それもどっかで片隅においておいてもらえたらなと思います。よろしくお願いします。
金城 本当今日はお三方有り難うございます。和地さん、沖さん、片山右京さんのお三方を迎えて「自転車は地球を救う」多少はお役に立つお話になりましたでしょうか。今日は長々とおつき合い下さいましてありがとうございました。明日のレースに疲れを残さない様に、がんばって下さい。どうも今日は有り難うございました。